Q&A

耳についての質問

Q1.耳に水が入ると中耳炎になりますか?
A1.鼓膜が正常な方は、外すなわち外耳道(耳垢掃除をする場所)からの感染は起こりません。子供さんで多い痛がる中耳炎、すなわち急性中耳炎は、ほとんどの例で鼻から耳管を介しての感染です。そのため、風邪をひかれて汚い鼻水が続くと、中耳炎が起こるわけです。子供では、中耳炎の耳だれから検出される菌と、鼻の鼻汁から検出される菌はまず同じ菌です。子供さんで風邪をひかれた場合、程度の差はありますが、まず中耳炎を起こすものだと考えてください。 また、慢性中耳炎の方で、鼓膜に穿孔(穴が開いている)のある方は、たとえばお風呂のお湯が、耳に入ると外耳道からの感染を起こしまえます。慢性中耳炎のある方は、入浴の際に耳にお湯が入らないように注意が必要です。鼓膜に穿孔(穴)がないような方では、耳に水が入ったというだけで中耳炎を併発することはありません。耳に水が入っただけで耳だれを出すような方は、気がつかないうちに慢性中耳炎になっている可能性があります。一度ご近所の耳鼻咽喉科に受診をお勧めいたします。
Q2.中耳炎の治療のために鼓膜切開を行ないましたが、後々聞こえにくくなったりしますか?
A2.鼓膜切開後、適切な処置が行われれば、まず鼓膜の切開部位は数日で閉鎖します。よって切開に伴う難聴はまず起こりません。逆に、中耳炎が悪化して、自然に鼓膜が破れて耳だれが出たような例では、メスで切開したときより鼓膜の閉鎖まで時間を必要とします。また時には閉鎖せずに穿孔が残り、慢性中耳炎に移行することもあります。このような例では、鼓膜穿孔に伴い難聴が残る可能性があります。よって、痛みがあり、鼓膜が腫れるほど膿がたまった中耳炎では、切開し膿汁を排泄したほうが、治りも早く、後々難聴が残るようなことは少なくなります。
子供の中耳炎では痛みがなくなったから通院を自己判断でやめるといったことは、危険を伴います。耳鼻科医が適切な処置を行い、完全に治癒したという言葉を聞くまでは根気良く通院が必要です。
Q3.子供がよく起こす耳の病気を教えてください。(症状もふくめて)
A3.子供さんの耳の病気といえば急性中耳炎、滲出性中耳炎があげられます。急性中耳炎の症状は痛みです。風邪をひかれて汚い鼻水が続く場合、程度の差はあれほとんどの方が急性中耳炎を引き起こしています。更に進行すると、中耳に膿がたまり化膿性の中耳炎を引き起こし、鼓膜穿孔の上耳だれが出てきます。ここまで進行する前に、鼻水が出ているような状態では早めに耳鼻咽喉科への受診をお勧めいたします。
滲出性中耳炎の症状の多くは難聴です。子供自身が難聴を訴えることは少なく、お母さん方が呼びかけに返事をしない、テレビの音を大きくするなどといったことで気づかれることが多いようです。また、耳が詰まった感じがしますので、子供さんによっては耳鳴りといった訴えをされる方もおられます。

鼻についての質問

Q4.鼻血がよくでて心配なのですが・・?
A4.鼻血の多くは、特発性鼻出血と呼ばれるものです。多くは鼻中隔と呼ばれる、左右の鼻を分ける隔壁からの出血です。鼻中隔の前方はとくに毛細血管が集まっており、出血しやすい場所です。子供さんが鼻をほじると傷つけやすいのもこの場所です。触らせないように注意することが大切です。鼻出血の際はあわてずに、まず、綿や、やわらかいティシュペーパーを優しく鼻につめ、いわゆる小鼻(鼻翼部)を指でつまみ、座ったまま約5〜10分圧迫してください。説明した部位からの出血の場合、大半はこの方法で止血することができます。
このような処置で、すぐとまるような鼻出血の大半は心配することはありませんが、このほかに鼻にできものができて出血することがありますので、いずれにしても出血を繰り返し、ご心配な方は耳鼻咽喉科専門医への診察をお勧めいたします。
Q5.蓄膿症は手術しないといけないのですか?
A5.蓄膿症は、正確には副鼻腔炎と呼ばれます。感冒などに伴って、副鼻腔(顔の骨にある空洞)に感染をきたす急性副鼻腔炎と、それが放置されたため慢性的に炎症をきたしている慢性副鼻腔炎の二つに分けられます。また、最近ではアレルギー性鼻炎に伴った副鼻腔炎も増加しています。
急性の副鼻腔炎では多くの場合、抗菌剤などの内服薬で完治することが可能です。また、慢性の副鼻腔炎でもマクロライド系と呼ばれる抗生剤を少量長期内服を継続することで軽快、完治するこもあります。ただし、最低でも3ヶ月ぐらいの継続した治療が必要です。これらの内服薬を用いた保存的な治療に抵抗を示し、中々軽快しないような副鼻腔炎では急性、慢性にかかわらず手術が必要となります。
Q6.アレルギー性鼻炎の有効な治療法がありますか?
A6.アレルギーとは、特定の抗原物質が体内に侵入することで、身体に特異的な反応を生じる疾患です。アレルギー疾患の治療における基本は、症状を引き起こす抗原物質を避けることです。すなわち、卵などの食事アレルギーの方は卵を摂取しなければ症状を引き起こすことはないわけです。ところが、アレルギー性鼻炎を引き起こす抗原はダニや、家のホコリ(ハウスダスト)といった抗原を回避することが困難なものばかりです。杉や、ヒノキといった花粉症も同様です。
よって、根本的にアレルギー性鼻炎を治したいといった方には、抗原に対するアレルギー反応を弱くさせる治療、減感作療法があります。

のどについての質問

Q7.扁桃腺が大きいのですが、切除しないといけないのでしょうか?
A7.扁桃腺が大きいだけで摘出術の適応にはなりません。主に手術をお勧めするのは、年に3回以上の高熱を伴う急性扁桃炎を起こすような方です。また、子供さんの場合、慢性扁桃炎から腎臓に病気を併発するような方がおられます。このような場合には手術の適応となるでしょう。ただし、扁桃腺が大きいために咽頭(ノド)が狭くなり、そのためいびきがひどい方や、また睡眠時無呼吸を引き起こすような方は、扁桃摘出術の適応となります。
Q8.いびきは手術で治りますか?
A8.いびきや、それが更に進んだ睡眠時無呼吸は中枢性(脳に問題がある)と、閉塞性(鼻や、ノド問題がある)ものに大きくわかれます。閉塞性のいびきや、睡眠時無呼吸は主に耳鼻咽喉科の領域にかかわるものです。その治療は、まず診察をさせていただく必要がありますが、鼻やノドの狭さが原因でいびきや、睡眠時無呼吸があるのであれば、手術を行うことで改善する可能性はあります。ただし、肥満が原因でのどが狭くなっているような方は、手術以前にまずダイエットをお勧めいたします。いずれにしても、まず専門医への相談が必要です。
Q9.年に何度も高熱を出しますが、扁桃腺を摘出したほうがいいですか?
A9.年に何度も高熱を出すというだけでは、扁桃炎が原因かどうかの判断は難しいです。原因をはっきりするためにも一度発熱時に耳鼻咽喉科を受診していただき、診察の必要があるかと思います。扁桃炎が原因で高熱を繰り返す、いわゆる習慣性扁桃炎の場合は手術を受けられたほうがいいでしょう。また、それらに伴う合併症がある場合は、なおさら手術が必要です。 一度、耳鼻咽喉科で相談されたほうがいいでしょう。
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